湖畔のひとりごと

スイスでの生活で気づいた事などを綴っています

歩くのが大好きなスイス人

スイス人はお散歩好きだ。

太陽が出ている日には、散歩している人の姿を見かけない日は無い。

我が家はかなりの急坂を上った所に建っているのだが、そんな家の前の道でさえ、多くの人達が毎日行き交っている。

家からさらに坂を上って行けば森の中を、下って行けば湖に沿った遊歩道を歩けるので、毎日好きな道を選びたい放題。どこも老若男女、お喋りをしながら、ストックを使ってノルディックウォーキングで、と皆それぞれのペースで楽しんでいる。

湖沿いの遊歩道を散歩する人々

一番微笑ましいのはご高齢のカップルが手を繋ぎながら歩いている光景を見る時。時々足を止めて花や景色を見たり、楽しそうに話しているのを見たりすると、私までにっこりさせられる。

スイスに来てから、通勤をしなくなったということもあるが、ハイヒールやお洒落な街歩き用の靴はまず履かなくなった。その代わりに、日本では年にせいぜい3回しか履かなかったトレッキングシューズが必需品に。ちょっと森の中に行っても、下るのが恐ろしいような傾斜の道もあったりするので、普通の街歩き用のスニーカーでは滑って危険なのだ。

森の中の散歩道(12月撮影)このような道があちらこちらに整備されている

昔は友達と早朝の中央線に乗ってわざわざ山梨方面までトレッキングに行ったりしたものだが、今は家から2分でトレッキングコース入口到着。随分環境が変わったものだ。

都会に住んでいた頃は、休暇になると行先に田舎や自然を求めていたが、今はその逆で、どうせ行くなら刺激のある都会!となってしまった。これぞ正に無いものねだり。

それだけスイスの自然や景観はどこも素晴らしいということでもある。