湖畔のひとりごと

スイスでの生活で気づいた事などを綴っています

スイスのクリスマス

先週まで日本に一時帰国していた際、もう街にはクリスマスツリーが溢れていた。特に東京駅界隈でよく見たので、それはそれはカラフルで立派なツリー達。買い物客も足を止めてきらびやかにデコレーションされたツリーを眺めたり、写真を撮ったり。

スイスに戻ってきたのが12月16日。翌日から軽い風邪の症状もありすっかり引き籠り状態になり、スイスのクリスマス気分を全く味わう機会がなかったが、19日の夜に夫Mが「ちょっと早いけど」と言いながらクリスマスツリーと共に帰宅した。

アメリカのホストファミリー宅でのクリスマスは、早々にツリーを設置し、家族皆で数多くのオーナメントで飾り付けをし、その下に置くプレゼントの数が日に日に増えていったと記憶しているが、スイスの家庭では『木が乾燥するから』ということで結構クリスマスぎりぎりにツリーを購入する。以前知り合いに聞いたところによると、「24日にツリーを買ってきて、その夜に親が飾り付けをして、朝起きたら子供達が綺麗に飾り付けられたツリーを見て喜んだものよ」ということだった。

その家庭にもよるだろうが、スイスのツリーはアメリカのそれと比べて極めてシンプル。というのも、スイスでは枝にキャンドルホルダークリップをつけて、そこにキャンドルを立てて実際に火を灯すために、あまりごちゃごちゃ飾り立てると燃えてしまうからだろう。

キャンドルを灯した我が家のクリスマスツリー

我が家ではクリスマスに家族全員がMの両親の家に集まって食事をした後、キャンドルが灯されたツリーを見ながらクリスマスソングを歌ったり(今や姪、甥も大きくなったので歌わなくなった)、プレゼント交換をしたり、どのキャンドルが一番に消えるか予想したりしている。初めて参加した時は「なんとも素朴だな~。これが家族の団らんというものか」と思った。

昨日やっと外出してトゥーンの街のクリスマスツリーを見てクリスマスマーケットを覗いてきた。コロナ禍にはなかった大きなバーも出店して、大賑わい。

お城をバックにしたトゥーン市庁舎前広場のクリスマスツリー

クリスマスマーケットといえばドイツが有名だが、以前行ったニュルンベルクのクリスマスマーケットは本当に大きかった。でもすごい人混みで、下戸の私はグリューワインも飲めないし寒いばかり。トゥーンのクリスマスマーケットぐらいの規模が丁度良い塩梅かも。

トゥーンのクリスマスマーケット