湖畔のひとりごと

スイスでの生活で気づいた事などを綴っています

感謝を実感する日々

11月中旬から約三週間、1年半ぶりに日本に一時帰国した。

冬だというのに異常に暖かい日が多く、持参した冬用の長めのコートは数日しか出番が無かった。でも、外出するのが苦ではなく、家の中での底冷えもほぼ感じることは無く、快適な滞在となった。

一時帰国する際は事前に誰といつ会うかを計画し、限られた日程を有効に過ごせるように必要な諸々の対応を整えるようにしているので、今回も無駄なく、家族旅行や友人との再会を楽しんだ。

スイスへ移住し、一時帰国という形で日本へ帰るようになってから顕著に感じるのは、母親が会う度に小さくなっているということ。毎週ビデオチャットで顔は見ているものの、全身を見ることはないので余計にそう感じる。耳もどんどん遠くなり、体の動きもよりゆっくりとなっている。日々接していると気づかないぐらいの速度なのだろうが、1年半ぶりとなるとびっくりする。

母親以外にも、母親と同世代の元上司ご夫妻、元の会社の知り合いなど、当たり前だが皆年を重ねて、以前はお元気だったのに今回は体の不調で直前まで会えるかどうかわからずやきもきしたり。実際にお会いすることができて大きな喜びを嚙み締めた。

これからもこうやって「今回はあの人と会えるかな?」と思う回数が増えるのかと思うと、その時実際に会えていることに心から感謝。久しぶりに帰って来る私のために、約束したその日のその時間にその場所に来てもらえるということが本当に有難いと思った。

親の世代の人達もしかり、自分を含め、同世代の友達だっていつ何があるかわからない。そう思うと日本滞在中は本当に何事にも感謝する日々だった。