湖畔のひとりごと

スイスでの生活で気づいた事などを綴っています

トゥーン

私の家から一番近い町、トゥーン(Thun)。その名を冠したトゥーン湖の最西端に位置する人口約43,000人の町だ。

トゥーンの町と水門にかかる橋

かつては作曲家のブラームスや画家のクレーが避暑に訪れ、最近日本でも名前が知られてきた画家のホドラーが住んでいたという。

高台に建つトゥーン城下には、中世の雰囲気をそのまま残す石畳の旧市街もあり、30分程で町の中心部は簡単に散策できてしまう。

クリスマス時期の石畳の庁舎前広場

スイスの景色はたいていどこも綺麗だが、湖とアルプスの山々を望めるトゥーンの景色はより格別だ。

町から見えるアルプスの名峰、アイガー、メンヒ、ユングフラウ

その昔「将来住むなら山が見える所が良いな。でも海も欲しいから、静岡県の三島辺りが理想だな~」などと漠然と考えていたが、気が付けば夢が叶っていた。山は独立峰の富士山ではなく、アルプス連峰。駿河湾はトゥーン湖へと変わっているけれど。。。

町の中心部には湖から水が流れ込むアーレ川が流れ、その水量を調節する水門の上には、寒い時期以外は綺麗に花で飾られた橋が架かっている。

花で飾られた水門にかかる橋

トゥーン駅の前からはトゥーン湖の遊覧船が出ており、インターラーケンまで湖の右岸、左岸のいくつかの小さな町に寄りながら、ゆったりとした船旅も楽しめる。

湖岸の景色をゆったり眺めることができる遊覧船

代表的な観光地ではないけれど、スイスの地方都市を見てみたいという方にはお勧めです。

ベルンからは電車で約20分。インターラーケンからは電車で約35分。インターラーケン~トゥーン間は電車、遊覧船の他にバスもあり、こちらは約1時間かかるが、バスの車窓からの景色と、ワイルドに岩盤をくり抜いたトンネルや狭い道路はなかなかのスリルを味わえます。