今回短期留学したドイツのフライブルク・イム・ブライスガウ(以下、フライブルク)は、ドイツ南部、スイスと国境を接するにバーデン=ヴェルテンベルク州に位置する。街の中心部には大きな大聖堂と二つの塔やシアターがあり、旧市街地の至る所にベヒレと呼ばれる水路が流れている(冬の間は水は止められている)。
最初、側溝だと思った私は「酔っ払いや他の事に気を取られた人が落ちて大怪我をするのでは?」と危惧したが、そもそもヨーロッパは日本のように安全策であちらこちらにフェンスを設置したりはしない。むしろ景観を保つ方を選んでいる。街中だってトラム(市電)、車、自転車、歩行者と信号もなく通行している。要は自己責任。自分が気をつければよいのだ。
とはいえ、この水路に落ちる人は多いようで、落ちた人は現地の人と結婚する運命にあるという言い伝えがあるそう。
水路では子供達が小さな紐付きに舟を浮かべて遊んだり、夏には裸足で涼を取ることができる。冬だったが、じゃぶじゃぶと水音を立てて楽しそうに歩く犬も見かけた。
私が滞在していた2月には、カーニバル=謝肉祭(ドイツ語でファストナハト)があり、当日月曜日前の週末は、街のあちらこちらで予行練習する人と見物客でごったがえしていた。
オーストリアのハプスブルク家の統治下だったこともあり、友人に勧められたGmeinerというカフェはオーストリアの香りが。いつも混んでいたが、滞在中に3回通ってしまった。
そして日本食レストランも美味しかった。もちろん日本と比べたらお高いが、スイスと比べると「なんて素晴らしいコスパ!!」と涙が出そう。それも魚の種類がスイスの和食屋さんでは見たことない多さ。スイスの家から車でほんの2時間でこれが食べられるのに、スイスではなぜ・・・?と疑問が残る。