湖畔のひとりごと

スイスでの生活で気づいた事などを綴っています

ドイツにドイツ語留学:②ゲーテ・インスティテュート

日曜日にフライブルクに到着し、翌月曜日から授業が始まった。

ゲストハウスから学校までは、線路上にかかる橋を反対側へ渡って約10分。冬にしては暖かい日が続いたので、学校までの往復は良いお散歩になった。

私のクラス、B1.2は生徒14名、先生1名、先生のアシスタント1名の合計16名。私以外は皆10代、20代で国籍も様々。スイス、フランス、スペイン、モロッコ、UAE、クウェート、インド、アメリカ、ブラジル、エルサルバドル、そして日本人男性2人。

ずっとこのゲーテでA1.1から学び始めて順当にB1.2まで進んで来た人もいれば、既にドイツに留学もしたこともあるので流暢に喋れるけれど文法がよくわかっていないという人、このクラスに参加するために初めてドイツに来たという人もいるので、会話のレベルには差があったが、皆それぞれ他者をリスペクトして、喋るのが遅い人が喋っている時もきちんと待っていた。

先生は自己紹介で「私はもう長年ここゲーテで教えている。教える事が好き。普通の学校だとやる気の無い生徒もいるけど、ここは多国籍の生徒に会えるし、皆の真剣に学ぶ姿勢が大好き」と言っていた。そして、その先生の言葉通り、授業中は生徒からの発言や質問が飛び交い、眠気に襲われる暇も無かった。

授業中は他の生徒とグループで会話をするというのが中心だった。学んだ文法を使って文章を作り、それを話す。正にこれが私に必要な事。間違っても気にせずまずは話してみる。最初は言いたいことが言えずにもどかしいけれど、徐々に慣れて、他の生徒が使うフレーズからも学ぶことができた。

授業は朝8:30に始まって、途中2回、合計45分の休憩を挟んで13:00終了。当初は「午後に街歩きでもしよう」などと考えていたが、朝からずっとドイツ語に集中し、宿題もそれなりの量があり、空いた時間にはオンラインで仕事もしていたので、そうそう遊んでもいられない。結局、授業後にクラスメートと何回か一緒にお昼を食べたことはあったが、ほとんどは途中スーパーで何かを買ってまっすぐゲストハウスへ帰る日々。

部屋へ帰って「宿題もしなきゃ。仕事もしなきゃ。」と思いつつ、疲れた脳でぼーっとしていると、向いの棟の部屋でずっと勉強机に向かっている人の姿が目に入り、「あー、私も頑張らなくちゃ」と奮起。ある意味、こういう刺激が今回留学して本当に良かったなと思った。

学校の近くにアルベルト・ルートヴィヒ大学があり、学校に通っている間は生徒としてこの大学の学食が利用できた。サラダは萎びているし、量が多いので一人だったら行かないが、クラスメートに誘われて「これも経験」と何度か食べに行った。でも値段は食べ物だけなら3~5ユーロととってもお得。ある日、巨大な野菜ラザニアが食べきれず残そうと立ち上がったら、隣の女性に「残すなら私にもらえない?」と聞かれてびっくりしたが、フードロスも防げるし喜んであげた。これ以降、何度か誰かの残り物をもらう人を目撃した。よっぽどぎりぎりの生活をしている生徒が多いのか、環境政策で先進的な取り組みをしていることで知られ、環境首都』と呼ばれるフライブルクならではなのか???

巨大なラザニア

16人でいっぱいいっぱいの教室のせいか、はたまたいつも大混雑の学食に行ったせいか、滞在中に風邪で寝込んで2日学校を休んでしまった。残念!