湖畔のひとりごと

スイスでの生活で気づいた事などを綴っています

スイスで初の。。。

先日、お料理上手のお友達Tさんに「一緒に犬の散歩した後にうちで簡単にランチしましょう」と誘われた。彼女は柴犬を飼っていて、その柴ちゃんをたまにうちでも預かっているので、散歩にもよくお付き合いをしている。

当日、「今日はKさんも誘っておいたわ」とのこと。このKさんも大変なお料理上手で、いつも「こんなものまで手作りで?!」と私は感心するばかり。

そのKさんが大きな袋を持って到着。その袋からはふろふき大根、キャベツとひき肉の炒め物、いちご大福、そしてなんと納豆が!!次から次へと出てくるお宝に私は大興奮。

日本ではどれも普通に手に入るものだが、スイスでこれらを食べようと思ったらまずは手作り、そして手に入る野菜は必ずしも日本のそれとは品質や味が違うので、調理にひと工夫が必要なようだ。例えば、大根はまずえぐみを抜くために下処理としてお砂糖で炊いたそうだ。

私が何より感激したのは納豆。スイスで初の納豆。あるらしいと聞いてはいたが、今まで実際に目にしたことはなかった。そしてやっと巡り合えた納豆を一粒一粒大切にいただいた。

Kさん曰く「今まではスイスで買ったヨーグルトメーカーで作っていただけど、この前日本で日本製ヨーグルトメーカーを買ってきたの。やっぱり日本製の方が良い納豆ができるわ」

移住最初の頃は「あの町の〇〇さんが手作りで納豆作っているらしいよ」と聞いて、日本では市販の物しか食べたことのなかった私は「えー、すごい!」とびっくりしていたのだが、その後あちらこちらで色々な人が手作り納豆を作っていると聞くようになり、「やっぱり生まれた地で食べ慣れた物は舌が忘れられないんだ」と、私と同じように納豆を恋しがっている人達に勝手に親近感を抱いている。

日本食レストランも増えて来て、近くの街には居酒屋もあるが、やはりお値段はかなりお高くそんなに気軽には行けない。そしてお店での料理も美味しいが、やはり毎日食べたいと思うのは普通の家庭料理なのだが、海外ではそれが一番のぜいたく品でもある。