湖畔のひとりごと

スイスでの生活で気づいた事などを綴っています

ゴルフシーズンの始まり

毎年3月末になるとやっとゴルフ場がオープンする。

私がいつもプレーをするゴルフクラブ・インターラーケン・ウンターゼーンは、冬の間はクローズになるので約3か月ゴルフ場はひっそりと静まり返っている。

スイスでのゴルフが日本と大きく違うのは、

①公式のハンディキャップがないとプレーできない

②手押しカートで歩いてラウンド

基本的にこの2つ。

日本だと個人的に楽しむ分にはハンディキャップは必要なく、たいていのゴルフ場でプレーできるので、一番最初にスイスでプレーする際「ハンディキャップの証明を持参してね」と言われ困った。結局、楽天GORA/JGAハンディキャップ倶楽部でスコアを登録し(当時は確か10ラウンド分必要だったが、今見たら3ラウンド分でOK)発行された証明書を持参した。本来はどこかのゴルフ場の会員として取得したハンディキャップでなくてはいけないそうだが、何とか認めてもらえた。

日本で手押しカートで歩いてプレーと聞くと「どこの名門コース?」と身構えてしまうが、スイスではキャディもいなければ電動カートも無く、ラウンド終了後クラブを拭いてくれる係員もいない。全てがセルフサービスだ。

手押しカートはゴルフ場でレンタルも可能

慣れない当初、歩いて18Hを回るのはかなりの運動量で毎回くたくたになった。インターラーケンのコースはほとんどフラットなので今や問題無いが、他のコースだとそうはいかない。すごいアップダウンを自分でカートを押しながらでのプレー。もはやゴルフを楽しむ余裕は無く、修行のようだ。

個人所有のお城の周りをぐるりと回るドイツのゴルフ場。ドイツも手押しカート。

それでもどこのゴルフ場も素晴らしい景色で、歩いて回る分自然や景観をたっぷり楽しめる。インターラーケンのゴルフ場ではカメ、カモ、白鳥がコースを歩き回っているし、夕方にはたまに茂みに鹿が現れる。ウォーターハザードも天然の川や池なので、ビーバーがダムを造り、木がどんどんかじり倒されている。

池から出てコースを横断中

グリーンに佇む白鳥。危ないですよ~!

 

ビーバーにどんどん倒される木々


こんな自然が楽しめるコースで、今年こそはもう少し腕を上げたい・・・と思いながら、以前日本で受けた人間ドックでの、ウィットに富んだドクターとの会話を思い出した。

先生:何か運動はしていますか?

私: ゴルフをしています。全然上手くならないんですけど。

先生:あんまり上手くならないのが長く続けるコツですよ。上手くなりすぎたら一緒に回ってくれる人がいなくなっちゃいますからね。

そして私は、意図せず今もドクターのアドバイスを忠実に守っている。