湖畔のひとりごと

スイスでの生活で気づいた事などを綴っています

紫外線疲労

世界各地でこの夏、観測史上一番暑いというニュースが続々とネットにあがっているが、スイスもこの例に漏れず今年は暑い。一般家庭にクーラーが無いのは普通なので、我が家も日中は雨戸を閉めたりして家の中を暖めないように工夫している。

先週末、2日間のゴルフトーナメントに参加した。2日間も陽光に晒されて、すっかり疲労困憊してしまった。

著しく体力が無いとは自分では思っていないが、日本では周りの友達に比べて疲れやすく、また回復が遅いと感じることは多々あった。特に終日太陽の下での野外スポーツであるゴルフの後は疲労が激しい。熱中症も2度経験している。

「少しでも早く回復する方法はないものか?」と考えると同時に、今更ながら「そもそも何で日光を浴びるとこんなに疲れるのか?」を調べてみた。

理由は簡単に大きく2つ。体内の水分不足紫外線による体のストレス

体内の水分不足

1. 日光を浴びると体温が上昇する

2. 体温調節のために発汗する(汗の水分が皮膚の上で蒸発することにより熱が奪われる)

3. 発汗により代謝が上昇し、血液中の水分が奪われ、血液が濃縮される

血液には体の隅々に酸素を送り、老廃物を回収する役割があるので、結果体は酸素不足になり、老廃物も排出されずに疲れがたまる。

紫外線による体のストレス

1. 紫外線を浴びると、体内に活性酸素という物質が増える

2. 活性酸素が過剰に増えると、正常な細胞を傷つけ、免疫力の低下につながる

3. 免疫力を高めたり、疲労感をためないために働くビタミンCが活性酸素除去のために大量に使われる

そして近年、目から紫外線をあびることによっても日焼けすることが指摘されている。

これを読んではたと思い出したのは、体についての知識が豊富な友人の一言。

「水分補給には水じゃないとダメなんです」

冷え性のため水が苦手で昔はよく終日お茶を飲んでいた。そして十分水分補給が出来ていると勘違いしていたが、カフェインが含まれるお茶には利尿作用があり、補給した水分が対外へ排出されてしまう。

日本に比べて湿度が低いため、肌もそんなにべたつかず、あまり発汗している自覚が無いが、それが返って危険なのかもしれない。

日本に住んでいた頃は、一年中日焼けしないように対策をしていたが、何せ今は『太陽大好き族』に囲まれて生活している。真冬の寒い日でも、少しでも太陽が出ていればレストランの外の席に座りたがる人達ばかり。郷に入っては郷に従えで、スイスで生活するようになって私の日焼け対策もすっかりおろそかになっている。

「少しでも早く回復する方法はないものか?」と考える前に、そもそも紫外線疲労の害を減らす努力をしようと改めて思った。

皆さんもしっかりお水を飲んで厳しい夏を乗り切って下さい。