湖畔のひとりごと

スイスでの生活で気づいた事などを綴っています

ティッチーノ州での休暇

今年は9月が我が家の休暇月。夫Mが2週間休みを取ったので、グリンデルワルトの後はスイスの南方、ティッチーノ州のアスコナ(Ascona)へ行って来た。

家からアスコナへは、どれも2,000m超えのグリムゼル峠&フルカ峠を越えるか、ゴッタルト峠あるいはゴッタルトトンネル経由で行くことになる。今回はゴッタルトの渋滞を予想して、前者経由で行くことにした。

スイス、というよりヨーロッパで驚いたことの一つにバイク(自転車)愛好家の数がある。本格的なバイクツアーを楽しむ人もいれば、子供と一緒に楽しむ家族もいるが、関東平野で育ち、平地が当たり前だった私にしてみれば、すごい坂道だらけの道路を疾走するバイカー達の脚力にいつも驚かされる。そしてこのバイカーの姿は2,000m超えの峠でも多く見かける。車でもずっとアクセルを踏み続けるこの峠を自分の脚力だけで登るなんて私には考えられないが、それだけに達成感が得られるんだろうな、と、自分では絶対に達成することのない感覚を想像だけしてみた。

峠を越えて、まずはティッチーノ州の州都、ベリンツォーナへ。ここにはカステルグランデ、モンテベッロ城、サッソ・コルバロ城の3つのお城があり、ユネスコ世界遺産に登録されている。

カステルグランデ

イタリア語圏ということもあり、気分はもうイタリア。建物もカラフルでなんとな~く時間もゆったりと流れている気がする。それは多分自分が休暇中ということと、カフェでゆったりとエスプレッソを飲みながらお喋りに興じている人達を多く見かけるせいだろう。

教会(La Collegiata)

ベリンツォーナでの短い滞在の後、アスコナへ。ここはMが子供の頃から家族とよく訪れていた村だそうで、マッジョーレ湖畔に位置し、その対岸はイタリアだ。私も3回目なのだが、主要な空港から遠いからか、一回目に訪れた2018年にはアジア人の観光客を見かけることはまずなかった。それが今回は結構アジア人も見かけた。峠のサービスエリアでも韓国人観光客を乗せた大型バスが何台かあったし、より観光地化が進んでいるようだ。

アスコナの中心街からマッジョーレ湖を望む

アスコナの夜景


アスコナではちょっと贅沢して5つ星ホテルのカステッロ・デル・ソルへ。スイスで#1ホテルに選ばれたこともあるそうで、マッジョーレ湖に面した広大な敷地の中にプール、ウェルネスはもちろんテニスコートなどもあり、小さな子供連れの家族もいるが、どちらかというと昔からずっと定宿にしている年配のお客さんが多い落ち着いたホテルだ。そして、ここの食事が何より美味しい♬スイスのホテルではハーフペンション(朝・夕食付)かフルペンション(朝・昼・夕食付)が選べるのだが、夕食だけでもかなり量があるので、いつもハーフペンションで日中はカロリー消費に努めている。

今回の旅行の目玉の一つ、金曜日のフィッシュビュッフェ。私の生活圏内では入手困難な新鮮で豊富な種類のお魚料理がいっぱい。

今回の滞在中は晴れ、曇り、雨と毎日天気が変わったので、ゴルフをしたり、ホテル内のウェルネスで汗をかいた後ジャグジーでまったりしたり、そして一日は20分ほど車を走らせてイタリアの小さな村、カノッビオに足を延ばしたり。イタリアのジェラートはやっぱり美味しいな~などと感激しながら街歩きを楽しんできた。

アスコナから車で20分のカノッビオ(イタリア)

カノッビオの街中の食材店の店先はもう秋の味覚でいっぱい