湖畔のひとりごと

スイスでの生活で気づいた事などを綴っています

春の訪れ

暖冬だった今年。普通は寒い冬から一気に草木が芽吹いて花が咲き、春を感じるのだが、既に2月にはクロッカスが咲き誇り、その後も気温が上下を繰り返しているので、咲いてしまったスノードロップも、満開は過ぎたのに枯れられないまま、まだなんとなく所在無さげにぶら下がっている。

2月に咲き誇るクロッカス

 

緑のハートマークが可愛らしいスノードロップ

1分も歩けばすぐに森が広がっている我が家の近くには、草花以外にも春を感じる風物詩がある。それが毎年春になると登場する緑のシート。

春の風物詩の緑のシート

引っ越してきた当初は、ある日突然出現したこのシートの意味がわからず、しばらく頭に『?』が飛んでいたが、どうやらおたまじゃくしから成長したカエルが、森から住宅地へ続く道路に飛び出さないように防いでいるらしいことがわかった。このシートに進路を阻まれて道路に飛び出せないカエルが、一緒に設置されたバケツの中に落ちる、という仕組みのようだ。

シートと共に設置されるバケツ

カエル好きな私は、いつもこの道を歩く時は必ずバケツを覗いているのだが、バケツに落ちているどころか、未だにこの森でカエルを見たことがない。よって、そんなに大量に発生するわけではなさそうなのだが、それでも毎年張られるこのシートのお陰で、どこかでカエルが守られているのであろう。