湖畔のひとりごと

スイスでの生活で気づいた事などを綴っています

週末のマルクト

毎週土曜日、スイスの首都ベルンにはマルクト(英語でマーケット)、いわゆる『市』が立つ。

スイスは海に接していないので、都会に住んでいない限りなかなか新鮮な魚は手に入らない。たまに週末わざわざ早起きしてこのベルンのマルクトに行く目的は、新鮮なエグリ(ヨーロピアン・パーチ)を手に入れるためだ。

魚と言ってもエグリは日本人に馴染みのある海水魚ではなく淡水魚で、フライにしたりムニエルにしたり。

エグリのムニエル

スイスに住み始めてから圧倒的に肉を食することが多くなってしまったので、「たまには魚を」と思うと、私の場合、サーモンとまぐろでお鮨にするか、エグリを料理するかのだいたい2択になってしまう。

私がいつも行くミュンスターガッセ(ベルンの大聖堂前の通り)のマルクトにはこの新鮮なエグリを売るスタンドがあり、いつも長い行列ができている。

新鮮なエグリを売るスタンド

市にはパン、チーズ、ソーセージ、お肉、野菜、手作りパスタなど色々並ぶが、どれも全般的にスーパーで購入するよりは割高になる。それでも人が集まるのは、やはり産地直送で新鮮だったり、手作りで他では手に入れられなかったりといった付加価値のため。

チーズを売るスタンド

ブンデスプラッツ(連邦院前広場)のマルクト


そして毎週買いに来る常連のお客さんとお店の人がそれぞれお喋りも楽しんでいるようだ。どれだけ後ろに行列ができていようと、そんなの気にする素振りも見せずに長々とお喋りを楽しむ。ま、まだスイスドイツ語がほとんど理解できない私にはお喋りを楽しめる日が来るのは相当先のことになりそうだが。