湖畔のひとりごと

スイスでの生活で気づいた事などを綴っています

オランダ旅行:②ロッテルダム&デン・ハーグ

アムステルダムの後は電車でロッテルダムへ向かった。

車窓からの景色は見事に真っ平。山に囲まれて住むスイスの景色と全く違う。私の住むスイスベルン州ではEU各国の車もよく見かけるが、個人的な統計で一番多いのはドイツ、それに次いでオランダのような気がする。やはり平らな土地に住んでいると山が見たくなるのかな?と想像している。

ロッテルダムは第二次世界大戦で、ナチス・ドイツによる爆撃により旧市街と港はほとんど破壊され荒廃してしまったそうで、街の景観はアムステルダムとは全く違って近代的なビルが立ち並んでいた。歩いていても「ここ、大手町だっけ?」と錯覚しそうになる。ダッチデザインと呼ばれる実験的、革新的でユーモラスな建築物が多く、アムステルダムとは違うオランダを楽しめる。

ユニークな建物代表のキューブハウス。集合住宅で普通に人が住んでいる。見学も可能なので入ってみたが、想像通りデッドスペースが多く、実際に住むには不便なような・・・。

下はマーケット、上層階は住宅のマルクトハル。

1Fのマーケットから見上げる天井はとてもカラフル

ロッテルダム中央駅

それにしても今は旅も楽になったなとつくづく思う。スマホがあればほとんど必要な情報を得られるし、地図で歩く方向まで教えてくれる。私は地図さえあれば目的地には辿り着ける自信があるので、充電さえ切れなければ問題無い。でもそのせいか、今やインフォメーションセンターには無料の地図が置いていない所が多い。紙の地図を俯瞰するのも好きなので、それが出来ないのは残念だ。

ロッテルダム初日は有名なダッチデザインの建築物を見て回って、2日目は20分程離れたデン・ハーグと、風車を見にキンデルダイクまで足を延ばした。

ハーグ条約が締結されたデン・ハーグには、オランダ議会と首相官邸が立地するビネンホフ、議事堂や王室の宮殿、中央官庁、各国の大使館があり、ほぼ全ての首都機能を担う国内政治の中心都市で、事実上のオランダの首都。

ビネンホフ

そして、そのビネンホフに隣接して建っているのがマウリッツハイス美術館。ここにも有名なレンブラントやフェルメールの作品があるので、この美術館を訪れるためデン・ハーグへ。ちょうど良い広さと作品数の美術館で、そんなに混んでもおらず、快適に鑑賞することができた。

マウリッツハイス美術館のレンブラントの間

もうちょっと街中を歩いてみたかったのだが、この日は公共交通機関乗り放題のツーリストデイチケットを利用して、一日でデン・ハーグと風車で有名なキンデルダイクを回る計画を立てていたので、早々にデン・ハーグを後にした。

ロッテルダムへ戻り、エラスムス橋の架かる運河の水上バス乗り場へ移動し、船でキンデルダイクへ向かった。

エラスムス橋とその奥に見えるデ・ロッテルダム(3棟の建物)

ここへの行き方をインターネットで調べていた際、一番簡単なのはこの水上バスを利用とあったので、乗船者は皆キンデルダイクへ向かう観光客なのだと勝手に思っていたが、そこへ行くために途中で乗り換えたのは私と友人の二人だけ(乗り換え無しで行ける直通水上バスもあるので、皆そちらを利用するのが普通なのかも)。そして現地に着いたらほとんど皆バスで来ている団体客か、個人客はレンタカーで来ていた。

ザ★オランダな風車がある風景。運河に沿っていくつも連なる風車を見ながらのんびり散歩をした後、お茶をしながらどうやってホテルまで帰るかを調べた。どうも水上バスの時刻表の見方がよくわからず、ちょっと時間はかかっても、街の景色を楽しみながらバスで帰ることにした。とんでもない方向に行ってしまわないように、バス停を確認しようと犬を散歩させている女性に聞いてみると、またしても親切に教えてくれて、"Have a nice day!"と言ってくれた。

キンデルダイクの風車群

短かったけど、日本からの友人とも再会でき、親切な人の多いオランダ旅行を楽しんで、やっぱり旅って良いな~。