湖畔のひとりごと

スイスでの生活で気づいた事などを綴っています

旬の野菜

春になるとどこの野菜売り場でも見かけるようになるのがアスパラガス。日本でもお馴染みのグリーンアスパラガスはもちろん、この時期だけ楽しめるホワイトアスパラガスが特に存在感を増す。レストランのメニューにもシュパーゲル(Spagel:ドイツ語でアスパラガス)の文字が踊り、家でもレストランでもアスパラガス三昧の日々。

かなり太くて長いこの時期が旬のホワイトアスパラガス

ホワイトアスパラガスは大抵オランデーズソース(メインはバター、レモン、卵黄で作るソース)で食べるのだが、どうも私にはこのオランデーズソースとアスパラガスの相性がそんなに良いとは思えないでいた。元々料理はシンプルで薄味が好み。大好きなアスパラガスも北海道には生のまま食べられる物があると知り、早速取り寄せて生で食べた時の感動は今でも忘れられない。

そもそもヨーロッパの料理はソースが主役と言ってよいほど、どのお皿にも大量にソースがかかっている。皆はそれをパンにつけるなどして綺麗に食べるが、私のお皿にはよくソースのみが残る。サラダにも大量のドレッシングがかかっていて、野菜の味がしない。素材の味が楽しめないのが私にはいつも残念でならない。

と思っていたところ、インスタグラムで女優の中谷美紀さんが彼女のホワイトアスパラガスの食べ方を紹介してるのを読んで、「これだ!」と早速試してみた。それは、アスパラガスに塩を振り蒸し焼きにした後、オリーブオイルとパルミジャーノ・レッジャーノだけをかけて食べるという物。彼女は塩にもオイルにも凝っているようだが、我が家にそれらはないので普通のお塩とオイル。それでも十分美味しかった。アスパラガスは蒸し焼きにすると、適度な硬さが残り、でもねっとり感が出るということは新発見であった。私にとってはシンプルで最高に美味しい食べ方だったのだが、夫Mにはやはり味が足りないよう。日本のマヨネーズをつけながら満足そうに食していた。彼はふにゃふにゃに柔らかく茹でるのが好き、というかそういう食べ方で育ってきた。こういうところにやはり育った環境の違いが出てくる。

あともうしばらく楽しめるホワイトアスパラガス、この調理方法で美味しくいただこう。