湖畔のひとりごと

スイスでの生活で気づいた事などを綴っています

快適なフライト

2020年秋、コロナ禍真っただ中にスイスへ移住。

まだワクチン開発もされておらず、世界中の人々がこの得体の知れない新たなウィルスへの対応に翻弄されている渦中で、この頃にはもう海外旅行など気軽にできる状況ではなかった。

そんな中での出発だったので、成田空港第一ターミナル南ウィングでは、A~Jまであるカウンターのうち、一つしか開いていなかった。空港内のお店も軒並み閉まっており、開いていたのはマクドナルド、タリーズ、スターバックスのみ。

成田空港カウンター

搭乗手続き時に見たフライト案内の電光掲示板では、出発するのはチューリッヒ行きとアムステルダム行きの2便だけで、あとはキャンセルの赤い文字が躍っていた。

出発案内の電光掲示板

がら~んとしてほとんど人がいないのに開いてはいる空港というのは、この先もそうそう見る機会はないであろうシュールな空間であった。

チューリッヒ行きのエコノミー席の搭乗者はせいぜい20名。後方には誰もおらず、予想通り真ん中の4人並び席を独占できたので、横たわることができ、非常に快適。考えてみれば、こんなに快適なフライトは人生初かも?!

スイスでは気軽に飲むことのできないウーロン茶をCAさんに頼むと、

「ボトルごと持って来ましょうか?」

冗談かと思ったら

「いっぱい余っているので遠慮しないで」

普段だったらあり得ないありがたいご提案。でも、今回は旅行ではなく移住のため、何せ手荷物ももうぱんぱんで、持って歩く余裕がなかったので断念。貴重なウーロン茶、あ~残念!!