湖畔のひとりごと

スイスでの生活で気づいた事などを綴っています

爽快な家事

ようやく暖かい日が増えて来たスイス。日照時間も長くなり夜10時頃まで空が明るくて、夏が近いことを実感する。

この時期特に爽快なのは、洗濯物を外に干すこと。冬の長いスイスでは、寒すぎたり雪が降ったりで部屋干ししかできない。元々「家事の中で一番好きなことは?」ともし聞かれたならば、間違いなく答えは「洗濯物干し」な私。天気の良い日は「洗濯物が外に干せる!」と朝から嬉しくなってしまう。

便利グッズ大国な日本と比べて、スイスに来てから「これは便利!」と思えるグッズにはなかなか出会えないが、この物干し竿(厳密には竿ではないのだが)を初めて見た時は「私も欲しい!」と思った。それは必要な時だけ設置可能な物干し竿。庭の地面にこの竿が立てられる筒が埋め込んであり、使わない時は本体は物置に仕舞ってあるため、普段は庭もすっきり。

まずは本体を筒に入れて立て

上のふたをパカッと外し

広げたこれが完成形

景観を守ることに厳しいスイス。例えば、湖に近い家々はあまりモダンであってはいけないとか、洗濯物が干してあるのが見えてはいけない等ルールがある。そのお陰で世界的にも有名な綺麗な景色が保たれているのだが、その精神が個々人にも根付いているのだろう。窓にカーテンの無い家も多く、外から部屋の中が見えてもすっきり整頓されていて、むしろ『どうぞ見て下さい』と言っているよう。だから、必要が無いものは普段は置かないというのが基本。

湿度も低いため、太陽が出ている時は2時間もすればカラッと乾く洗濯物。シーツなど大物が風にそよいでいる風景は鯉のぼりを連想させて、一人で「いいね~」と満足している。

さて、今日も良いお天気で、既に朝から干してあるタオルはそろそろ乾いている頃なので、取り込みに行きますか。